ワークショップ。国際協力ファシリテーター養成ワークショップ。

2016年02月23日

ふりかえりのツール。

アジアやアフリカから日本に農産物の安全管理を学びに来た研修員は、「日々のふりかえり」として「ORID質問」を実施しました。

「ORID質問」とは、4つの連続する質問を通して学びを深化、精緻化する手法です。ICA Canadaが開発しました。
(参考サイト)
 http://valuesandvisions.blog.jp/archives/7603244.html
 http://betterevaluation.org/evaluation-options/orid

2週間半の滞在中に、このふりかえりツールを体験し、習慣化されるよう以下のような工夫をしました。

 1.ORID質問のそれぞれに3〜4つの質問を用意し、研修員が自分で選択できるようにした。
 2.ワークシートへの記入は母語で行ってよいこととした。
 3.記入した内容は、全体で共有しないこととした。
 4.一回目の記入の時に、やり方を実演した。心を静める1分間の後、ひとつの質問に1分ずつ記入時間を測った。
 5.研修期間中に記入するワークシートをまとめて配布した。

ほとんどの研修員がワークシートを利用し「ORID質問」を体験しました。多くが英語で記入していたのが印象的でした。
効果として、研修全体のふりかえりの資料に活用したり、帰国後に担当する研修のふりかえりセッションに「ORID質問」を計画する研修員がいました。
さらに、ふりかえりの意義の理解とその具体的なツールの習熟を、「魚ではなく、魚の取り方」を教えてくれたと表現する研修員や、効果的・効率的な学び方に気づきを得たと話す研修員がいました。

経験学習の4段階の学習諸理論や複数の考え方のフレームワーク、具体的なファシリテーション技術を研修全体を通じて紹介し体験してもらうことで、農産物の安全管理という研修の内容(コンテンツ)と共にその学び方(プロセス)への気づきを醸成することができたと感じました。ファシリテーターとして効力感を持ちました。

皆さんはどのようなふりかえりツールをお使いですか?

valuesandvisions at 06:00│Comments(0)TrackBack(0) アクティビティ | 発問

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